薪ストーブや焚き火には欠かせない薪、
今日は薪のお話です。
薪には大きく分けて「針葉樹」と「広葉樹」があります。
「針葉樹」とは、スギやマツ、ヒノキなど葉が針のように細くとがっている木のことです。
広葉樹よりも安価で手に入れやすく、キャンプ場などで売られている薪の大半はこの「針葉樹」です。
「針葉樹」の薪は油分や空気を多く含んでいるため燃えやすく、焚き付けに適しています。
また幹の密度が低いため薪割りがしやすく運搬が楽。
その反面、広葉樹より火持ちが悪く煙や匂いが多いところがデメリットといえます。
「広葉樹」とは、ナラやサクラなど葉が手のひらのように広がっている木のことです。
一般的に薪ストーブに使われるのが「広葉樹」の薪。
針葉樹に比べて幹の密度が高く火が付きにくいですが一度火が付くと火持ちがよく火力調整もしやすいのが大きなメリット。
油分やヤニも少ないので煙も少なめです。
価格は針葉樹よりも少し高めですが、ゆっくりと焚き火を楽しむには「広葉樹」がおすすめです。
重要なのは乾燥。
切られてすぐの生木はその50%が水分です。
その木を薪として燃やすには20%以下まで乾燥させることが大切になります。
十分に乾燥していない薪を薪ストーブで使うと暖まりにくいうえに、
クレオソートやススが多く発生し、煙突内に付着。
煙突掃除をこまめにしなければ煙突火災の原因にもなりかねません。
薪は割ることにより空気に触れる表面積が大きくなり、より早く乾燥させることができます。
割った薪は風通しが良く雨のあたらない屋根の下で、少なくとも12~18ヶ月は乾燥させてください。
太さや樹種にもよりますが、冬に切って2年間乾燥させた薪が理想の薪といえます。
いかがでしたか?
それぞれの特性を生かして上手に薪を使いたいですね。